~統合再編から世界に向けて~

福島県立医科大学 消化管外科学講座

専攻医募集

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研修医の皆さまへ ~専攻医募集~

福島県立医科大学消化管外科学講座は共に働く専攻医の皆様を盛大に募集しています。当科は福島県内全体に多くの関連病院を持ち、外科手術治療から地域医療まで幅広い経験を積むことが可能です。

地方大学の教室としては比較的豊富な症例があり、当院外科部門各科と協力して外科専門医、消化器外科専門医の取得を最短で達成できるプログラムを確立しており、責任を持って指導できる体制を整えております

手術に関しては、現在、内視鏡外科の技術認定医を6人、ロボット支援手術プロクター2人を有し、内視鏡手術・ロボット手術をメインテーマとして新規技術を積極的に導入しております。

内視鏡技術認定医の取得を体系的に指導するプログラムを確立し、指導体制も整っています。ロボット術者/助手のcertificate取得にも積極的です。

内視鏡外科技術認定医取得と
ロボット術者

  • 内視鏡外科技術認定医取得をマニュアル化し、教室員の中でコンセプトを共有しています。
  • 2023年6月現在、内視鏡技術認定医は大学に6人(胃3人、大腸3人)在籍しています。
  • 教室員は順次ロボット助手/術者certificateを教室費で取得可能です。

また、研究に関しても非常にアクティブに行っています(研究のページをご参照ください)。
最近の大学院生の卒業論文は高インパクトファクターな雑誌へ掲載されています。

学位取得と学位論文

学位取得年 学位論文タイトル 掲載雑誌
(Impact factor)
1 2017年 Glycosyltransferase gene expression profiling identifies a molecularly distinct subtype of colorectal cancer associated with poor prognosis Cancer Res (9.170)
2 Immunogenic Tumor Cell Death Induced by Chemotherapy in Patients with Breast Cancer Oncol Rep (2.98)
3 Augmentation of Antibody-Dependent Cellular Cytotoxicity with defucosylated mAbs in patients with GI-tract cancer Oncol Lett (1.66)
4 2018年 Regulation of PD-L1 by microRNA in colorectal cancer with mismatch repair deficiency Mol Cancer Res (4.48)
5 2019年 Non-invasive continuous blood pressure monitoring using microelectromechanical system technology Blood Press Monit (1.09)
6 KRT17 as a prognostic biomarker in stage Ⅱ colorectal cancer Carcinogenesis (4.94)
7 Characterization of tumor-infiltrating immune cells in relation to microbiota in colorectal cancers Cancer Immnol Immn (5.44)
8 2020年 Prevalence of Lynch syndrome among patients with upper urinary tract carcinoma in a Japanese hospital-based population Jpn J Clin Oncol (3.01)
9 Evaluation of selective sensitivity of EZH2 inhibitors based on synthetic lethality in ARIDlA¬deficient gastric cancer Gastric Cancer (7..37)
10 Regulation on introducing process of the highly difficult new medical technologies: A survey on the current status of practice guidelines in Japan and overseas Biost Trends (2.40)
11 Gene aberration profile of tumors of adolescent and young adult females Oncotarget (5.17)
12 Identification of a TGFβ-dependent stromal subset in dMMR/MSI-H colorectal cancer Mol Cncer Res (5.84)
13 Therapeutic potential of anti-VEGF receptor 2 therapy targeting for M2-tumor-associated macrophages in colorectal cancer Cancer Immnol Immn (6.98)
14 2021年 ARID1A deficiency in EBV-positive gastric cancer is partially regulated by EBV-encoded miRNAs, but not by DNA promotor hypermethylation. Carcinogenesis (4.94)
15 PD-Ll overexpression in EBV-positive gastric cancer is caused by unique genomic or epigenomic mechanisms Sci Rep (4.38)
16 Tn Antigen Expression Defines an Immune Cold Subset of Mismatch-Repair Deficient Colorectal Cancer Int J Mol Sci (5.92)
17 Stromal expression of cancer-associated fibroblast-related molecules,Versican and lumican,is strongly associated with worse relapse-free and overall suevival times in patients with esophageal squamous cell carcinoma Oncol Lett (2.97)
18 2022年 Role of the cGAS-STING pathway in regulating the tumor-immune microenvironment in dMMR/MSI colorectal cancer Cancer Immunol Immn (6.6)
19 Immune escape mechanism behind resistance to anti-PD-1 therapy in gastrointestinal tract metastasis in malignant melanoma patients with multiple metastases Cancer Immunol Immn (6.6)

学位取得後は海外留学することを推奨しており、シンガポール大学、NIH、カロリンスカ医科大学への長年継続した留学制度を有しており、先方からの給与、教室の奨学金制度など、手厚い留学支援制度を確立しております。 

国際化への取り組み

また教室員のワークライフバランスの適正化にも本気で取り組んでおります。外科医の献身によって支えられていたシステムを根本から見直し、持続可能な労働環境作りを実践し、若手の先生達からも高評価です。

休息の確保に対する取り組み

  • 休日回診をグループごとの完全当番制にしています。
    ・「とりあえず全員集合」
    ・「自分執刀の手術患者は自分で診る」 
    ・「来ないことの罪悪感」
     などの概念は過去のものになっています。
  • 1休日回診-1ポイントとし、10ポイントで平日の休み(有給)をとれるシステムにしています。
  • 夜間・休日緊急手術を完全当番制とし、当番以外は呼ばれません。
  • 有給を確実に使うシステムを構築しています。
    ・月1回、平日の有給取得が「義務」となっています。
    ・年計10日間の「夏休み+冬休み」
  • 産休・育休に合わせてのスタッフ配置
    ・正規スタッフなら代替スタッフ雇用可(実質枠が一つ増える)システムの活用。
  • 妊活中の当直免除

外勤についても教室で一括コントロールしており、収入面も心配ありません。(具体的には直接お問い合わせください)
当科で近年専攻医研修を行った先輩の生の声をご紹介します。われわれと一緒に消化器外科の道を歩みませんか?
随時、gi-tsurg@fmu.ac.jp のアドレスで連絡をお待ちしております。

当科の専攻医研修卒業生の声

伊藤 美郷先生
(2014年卒)
伊藤先生

入局をお考えの皆様へ

このページを開いたあなたは、専攻医、研修医、学生…きっと少しでも消化管外科に興味を持ってくれていると思います。この先長い医師人生をどのように歩んでいくのか、それぞれ思い浮かべていることでしょう。私はこの度、医師として10年目を迎えました。若手の頃はとにかく何でもやりたい精神で働き、7年間で助手を含め1200件の手術を経験しました。その中で外科専門医、消化器外科専門医も順調に取得しました。そんなひたすら走ってきた20代でしたが、8年目には働き方をガラッと変え、学位取得へ向けて研究を開始し、無事に学位を取得しました。生活面では、30歳を過ぎた頃から子供を持つことを真剣に考えるようになり、妊活中の当直や放射線業務を免除して頂きました。無事に子供を授かり、1年間の育休を経て、臨床業務に復帰しました。現在は内視鏡外科技術認定医の取得やロボット手術の術者へ向けて、日々邁進しております。仕事と育児の両立は、思ったほど大変ではありません。カンファレンス等の業務が極力時間内に行われるようになったことで参加できたり、手術が長くなりそうな日は子供を夫に任せて自分は手術に集中したりと、他の医局員と同じように働けている実感があります。当科は、昨今世間でよく聞く「女性にとって働きやすい社会」は、ある程度実現されていると思います。しかし、目指すべきは「みんなが働きやすい社会」です。私が今力いっぱい働けるのは、医局員の先生方と夫のおかげです。だからこそ、助け「合う」関係でいたいと思います。それぞれが思うライフワークバランスを大切にできるような医局を作りたいと思います。明るく元気な医局で、皆様をお待ちしております!!

深井 智司先生
(2016年卒)
深井先生

初めに、福島医大消化管外科学講座は消化器外科に興味のある皆さんに対して常にウェルカムな雰囲気であることをお伝えしておきます!
私は初期研修時代に消化器外科手術、特に腹腔鏡手術の魅力を感じて消化器外科医を志しました。2023年現在医師8年目となりましたが、ここまで毎日楽しく充実した外科医生活を送ることができており、消化器外科医となったことに一切の後悔はありません。
思えば学生や研修医の時には、外科医は自分にとって忙しすぎ、キツすぎるのでは…と心配していた時期がありましたが、その心配は無用であったと今では感じます。当科は医局員数が確保できている為、大学や関連病院の人員も充実しており業務・当直が適切に分配されている実感があります。家庭の時間や趣味の時間を大切にしている医局員がほとんどで、自分も適切なワークライフバランスの中で外科医の時間と自分の時間を過ごしています。
また、当科は特に専門医取得や大学院に関しては盤石なレールが整備されている状態であり、専門医・学位は「普通にとれる」ことは魅力だと感じています。私自身も2022年度消化器外科専門医を取得、2023年度に大学院卒業見込みと最速でキャリアを進めることができており、当科の環境にとても感謝しています。
手術に関しては若手発信で手術手技のビデオクリニックを毎月1回開催しており、手術手技向上の為に若手が盛り上がり、切磋琢磨している雰囲気のある医局です。我々と一緒に力を合わせて、福島の未来の消化器外科医として輝きましょう!

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公立大学法人福島県立医科大学 消化管外科学講座
〒960-1295 福島県福島市光が丘1
TEL 024-547-1111(代表)
MAIL gi-tsurg@fmu.ac.jp